グレイヘアにするまでの葛藤。加齢を受け入れるということ。

髪を切った。
1年の旅行の間、1度も美容院に行かなかった。
行けなかったのもあるが、行かなかったのもある。

ヨーロッパやアメリカでは行こう思えば行けたのだ。ニューヨークでは日本人がやっている美容院も見つけたし。

日本では毎月のように白髪染めに行っていた。
少しでも生えぎわに白髪が見えると気になっていた。黒い髪と白髪交じりだと5歳ぐらい違って見える。どこかで若くみられたい願望があったのか。

旅行の最初は気になって仕方なかった。
自撮り写真やYouTubeを見るたびに、あー白髪!と目についていた。

カットだけなら髪は伸びてくるけど、
白髪染めの薬品が心配で外国では美容院に行けなかった。かぶれたらどうしよう。ヒリヒリ腫れ上がったら困る。

そのうち、開き直った。
いいや、白髪で死ぬわけじゃないし。

着物を着るときは髪をまとめるので、まさに白髪のおばあちゃん。着物は非日常、白髪も非日常の衣装のような気になってきた。

周りから、グレイヘア今流行ってるのよ。そのままがいいよ。似合ってるよ。

と言われると、そうかしらと思ってしまう。

白髪染めをしなければ本来はこれぐらいの白髪頭ということ。これが自然な姿なんだよね。

白髪を受け入れること。
自分の加齢を受け入れることができて、
心が軽くなった。

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