西鉄バス物語 「介助をお願いします」

世界一周旅行前に車を売った。
帰国後も車を買わず公共交通機関を使っている。物は持たない。
毎日のようにバスを利用していると、
ほのぼのとする風景に出会うことがある。
エッセイ風に綴っていこうと思う。

寒い中、バスを待っていると
お爺さんが話しかけてきた

「久しぶりにバスに乗るので、心配なので
介助をお願いできますか?」

言ってくれてよかった。
プライドの高いお爺さんはお手伝いを嫌がる人もいるから。

「家にいて本ばっかり読んでいる。すっかり足腰が弱くなって。歩くことに困る日が来るなんて思いもしなかった。友達が先立って出かけることも無くなってね。」

本を読む好奇心、
歩いてみよう出かけてみようとする意欲。
素晴らしいじゃないですか。と言うと
嬉しそうな笑顔が返ってきた。

見守るだけで手を貸すことはなかったが、
人生の先輩から、
介助をお願いしますと言う勇気を学んだ。

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