2018年7月19日から2019年1月13日までは、ミュシャのスラブ叙事詩は市民会館で展示されている。11作品のみ。
プラハ国立美術館ではない。
スラブ叙事詩とは、ミュシャが1910年から1928年にかけて手掛けた壁画サイズの一連の作品である。
チェコおよびスラヴ民族の伝承・神話および歴史を描いた全20作品から成り、サイズは小さいものでもおよそ4 x 5メートル、大きいものでは6 x 8メートルに達する。
全作品が完成した後、1928年に特設の展示場を用意することを条件にこの作品はプラハ市に寄贈された。
特設の展示場は未だ出来ていない。
条件と違うと、遺族側とプラハ市で争いになっているとか。
2017年の夏、プラハにきたときは日本にあることは知っていた。
私も東京まで見に行った。
ミュシャ展 国立新美術館で開催-巨大傑作《スラヴ叙事詩》全20作チェコ国外、世界初公開 – ファッションプレス
さて今年の夏は?
どこにある?
国立美術館を検索しても日本語の情報では出てこない。
プラハ在住の綾さんにきいてみた。
チェコ語で調べてもらったがよく分からない。
昨夜食事して市民会館の前を歩いててびっくり。
ここだ!ここにある!
市民会館に展覧会の旗がでている。
早速行ってみた。
東京で一度見たがやはり現地で見るとまた違うだろう。
狭い部屋に押し込まれていた。
鉄骨が組まれかろうじて展示はされているが、
大きな絵画が小さな部屋にある。
斜めにジグザグに展示してある。
ライティングがひどい。
絵が大きいので離れてみたいが、離れると後ろの絵にぶつかってしまう。
ライティングがひどく、光ってみえないぶぶんがある。
ミュシャのスラブ叙事詩が可愛そう。
奥では映像が流れていた。
在りし日のミュシャの様子と、
日本での展示会の様子。
パチンコ屋や富士山が出てきたが、
日本の文化とスラブ叙事詩をどう結びつけようと言うのか。
プラハ市の宝であるミュシャのスラブ叙事詩を
早く世界の宝にしてほしい。
万全の展示方法で心ゆくまで鑑賞できる日が1日も早く訪れることを願うばかりである。
約1300円