杉野 美子 
朝一番のバスで Ullswater方面へ。
先日の10湖ツアーでは行けなかったアイラの滝へ行く。
508番のバスで行く。
バスの一日券でも遠くまでカバーしているエクスプローラの一日券を買った
バスに乗るときに運転手さんにバスの路線図を見せながら聞いた。
私はこのアイラの滝に行きたい。
そのあとケズウィックをぐるりと回ってここボーネスに帰ってきたい。
なんのチケットを買えばいいですか？
11.3
と言われて10ポンド札と残りのコインがよく分からない。手のひらにコインを広げどれ？と聞くと取ってくれてお釣りをもらう。
イギリスのコインには数字が書いていない。
One とかTwoとか文字で書いてある。もちろん小さい字で。老眼で見えやしない。
絶景ポイントでバスが止まった。
時間調整だという。
運転手さんの観光客へのこのサービス精神が嬉しい。
バスの路線図とグーグルマップを見ていた。
バスの場合、次はどこですとか運転手は言わない。
降りたいところの前に自分でストップのボタンを押す。
グーグルマップではそろそろだな、
なんだかぞろぞろ降りてるからここ？
運転手さんに聞きに行った。
「まだだよ。
この人が行くから一緒に降りなさい。」
かなり年配の女性が笑顔で答える。
「私が教えてあげるわ」
「サンキュー」
次降りるわよとアイコンタクトが来た
私もリュックを背負って準備した。
おばあちゃんがストップのボタンを押して、
二人でおりた。
バス停の時刻表を見るおばあちゃんに、
手元のバスの時刻表を見ながら私が言った。
次のバスは１時間後ね。
おばあちゃんはコーヒーショップへ入った。
私も後をついて行った。
注文するおばあちゃんに聞いた。
コーヒーを飲むの？
そうよ。
私も注文してコーヒーを飲んだ。
コーヒーショップで水が目に付いた。
私、水持っていない。
買った方がいいですよね？
でもここにはガラス瓶の水しかないわ
おばあちゃんが聞いてくれた。
駐車場の先の売店にはプラスチックの水があるってよ。
おばあちゃんはゆっくりコーヒーを飲んでいる。おもむろにノートを出した。
私に道を書いてくれるのかな？
今日の日にちと曜日を書いている。
今日の記録？
私は？
おばあちゃんの後をついて滝に行くつもりなんだけど。おばあちゃんは連れて行く気ないよね？
トイレはどこですか？
おばあちゃんが教えてくれて笑顔で
エンジョイ！って
そっか彼女は一緒にバスを降りただけで、
私を滝に連れて行く気はさらさらない。
そっか私が勘違いしてたのね
トイレに行くと大きな駐車場だった。
家族づれがいっぱい。
案内板もある。
売店で水のボトルを買った
1番短いコースだと１５分！
これだと楽に次のバスに間に合う。
人並みに乗り歩いて行く。
親子連れや犬の散歩の人もいる。
思ったより小さい
これ？
案内によると確かにあれが滝だわ
滝の上の橋にも行ってみた
ハローと声をかけられた。
駐車場の案内板のところにいた人だ。
これ？あれ？どうやって行くのかなと話した人。
お互い無事滝を見れたわけだ、良かった。
のんびりしてるとあっというまに時間だ。
バスが来る。
逃したら１時間待たなければ行けない
急ぎ足で行くと滑って手をついた。
突き指？痛い！
でも急ぐ。
バス停に着いたら11:35
あれ？バス停をみたら10:32のあとは12:32
手元の時刻表には11:32があるがバス停には書いていない
ということはバス停が正解だなぁ
走ったのにバスは１時間後
降りたときおばあちゃん言ってよ
１時間後じゃなくて２時間後だよって
人のせいにしてもしょうがない。
写真まで撮ったのによく見ない私が悪い。
さてあと１時間どうしよう。
湖の方へ歩いている人がいる。
おばあちゃんが短いフットパスがあるのでそこを戻ってもきれいだよって言ってた
湖の方にはフットパスはない。
バス停まで戻り１つ前のバス停に向かう。
確かにフットパスあるわ
気持ちよく歩きながら、
時計を見ながら、
グーグルマップを見ながら、
考えた。
この調子では私の足では、
隣のバス停まで１時間以上かかりそう。
まだ半分も行っていない。
急ぎ足で進むか、
来た道を戻るか。
先の道は分からない。
今来た道なら様子は分かる。
よし、戻ろう！
バスに遅れたくない
時計見ながら戻りながら、
早足から駆け足に。
やばい、間に合わない！
もっと早く戻ればよかった。
バス停に着いたのは12:31
1分前に着いた。
はぁはぁぜいぜいいいながらバスを待つ。
２分遅れでバスが来た。
先日の10湖ツアーで乗った船着き場を見ながら
終点のPenrithへ。
ここから乗り換えてKeswickへ。
