小倉昭和館にて二本立て上映。
映画とドキュメンタリーで、ルース・ギンズバーグを描く。
まずは映画を観た。
小柄で控えめな彼女の真の強い、不屈の精神に感動した。
主席で卒業するも、”女性である”ことを理由に彼女を雇い入れる法律事務所はどこもないという社会情勢に怒りがこみ上げてくる。
高校生の時、女性学が学びたいと思い
社会科学科に進んだことを思い出した。
アメリカでも50年前はこんな女性差別があったのね。それらが法律に定められたとは。
ハーバード法科大学院に入った女性9人への
嫌がらせに開いた口がふさがらない。
男性が座るべき椅子を押し除けて入学してきた理由を話せという。志や能力は関係ない世界。
茨の道を切り開いてきた世界中の諸先輩方に感謝だわ。
18歳の頃、将来のことを色々考えた。この時代に女性として生まれてきた私に何ができるかと真剣に悩んだ日々を思い出した。
女性差別の壁にぶつかり、理不尽なことが次々押し寄せ、いつしか戦う気力さえ失っていた。
魂が震えた。
生きる気力が湧いてきた。
女性がずいぶん生きやすくなった時代に甘えていた。次に続く女性のためにも、しなやかに生きたいと思った。
パートナーが素晴らしい。
才能あふれる彼女に嫉妬するでもなく、
尊敬しお互い支え合う。
こんな男性がいるのね。
この映画に出会えてよかった。
作品紹介
小倉昭和館公式サイトより
実在のスーパーヒーローの誕生物語を実の甥が脚本化
後に「RBGフィーバー」を巻き起こす彼女の始まりの物語。
原題:On the Basis of Sex
監督:ミミ・レダー
出演:フェリシティ・ジョーンズ、アーミー・ハマー、ジャスティン・セロー、キャシー・ベイツ、サム・ウォーターストンほか
◆フェリシティ・ジョーンズ主演で、実話をもとに史上初の男女平等裁判に挑んだ女性弁護士を描いたドラマ。のちにアメリカで最高裁判事を務めることとなるルース・ギンズバーグは努力の末に名門ハーバード法科大学院に入学する。夫マーティの協力で主席で卒業するも、”女性である”ことを理由に彼女を雇い入れる法律事務所はどこもなかった。やむなく大学教授となったルースであったが、弁護士への夢を捨てきれずにいた。そんなある時、とある訴訟記録を目にし、それが歴史を変える裁判になると信じたルースは自ら弁護をかって出る…。
(2019年/アメリカ/120分)
小倉昭和館
料金・・・2本立て1,200円 学生700円※学生証提示
毎月1日映画の日、8の付く日、水曜日レディスデイ、木曜日メンズデイ1,000円